車の塗装は時間と共に劣化します。車の塗装の剥がれは、美観を損なうだけでなく、車体を守るためにも早急な対処が必要です。塗装の剥がれの原因から修理方法を解説します。
車の塗装が剥がれる原因は?
主な原因としては、ぶつけたり擦ったりしてできたキズ、紫外線の影響、鉄粉や鳥のフンなどの汚れによる化学的反応の3つがあります。
これらの要因をそれぞれ詳しくみていきましょう。
ぶつけたり擦ったりしてできたキズ
車を運転していると避けられないのが、飛び石や擦りキズ、ドアパンチ、事故による損傷など、小さな事故や接触によってできるキズです。これらによるキズは塗装の剥がれやサビの原因になります。
駐車時は細心の注意を払い、運転中には他車と距離感を保つことが重要です。
発生したキズは早急に修理することで、塗装のさらなる剥がれなどを防ぐことができます。
紫外線
紫外線は塗装の色あせや劣化を引き起こす主な原因の一つです。特に強い日差しの下での駐車は、塗装の劣化を早めます。紫外線から車を保護するためには、屋根付きの駐車場の利用やコーティングやUVカットのカーフィルム、定期的なワックスがけが有効です。
鉄粉や鳥のフンなどの汚れ
鉄粉や鳥のフン、樹液などは塗装に強い化学反応を起こし、放置すると塗装を侵食します。特に、鳥のフンに含まれる酸性の成分は、塗装を素早く劣化させるため、発見次第すぐに洗い流すことが重要です。
また、都市部や工事現場近くでの駐車時には、特に鉄粉に注意が必要です。定期的な洗車と清掃は、これらの汚れから塗装を守る最も基本的な対策となります。
車の塗装剥がれを放置すると思わぬ出費が増えることも!
車の塗装の剥がれは、単に見た目の問題だけではありません。
塗装の下の金属部分が露出すると、そこから錆びが始まります。
サビは車体の構造的な強度を低下させ、長期的には重大な安全性の問題につながる可能性があります。
また、塗装が剥がれた状態を放置することで、損傷が徐々に広がり、最終的には大規模な修理が必要になることも珍しくありません。このような修理は、特に輸入車や高級車の場合、非常に高額になる可能性があります。さらに、車の再販価値にも大きく影響するため、早期の対処が経済的にも賢明な選択と言えるでしょう。
車の塗装をできるだけ長持ちさせる方法
車の塗装は日々のケアによって、その寿命を大幅に延ばすことができます。
定期的な洗車
最も基本的な対策として、定期的な洗車が挙げられます。汚れが塗装面に長く付着していると、化学反応によって塗装を傷め、剥がれやすくなってしまいます。
ワックスがけ・コーティング
また、ワックスがけは塗装表面に保護膜を作り、紫外線や小石からのダメージを軽減します。UVカット機能のあるコーティング剤であれば、施工することで紫外線による劣化を抑えることできます。
駐車する環境を整える
屋根付きの駐車場を利用する、もしくは車用のカバーをかけることで、直射日光や酸性雨から車を守ることができます。また海辺に住んでいる場合は、塩害対策が必要です。車体の下回りに防錆剤を塗布したり、高圧洗浄機で塩分を洗い流したりしましょう。
冬は、路面に撒かれる融雪剤が塗装を傷める可能性があります。洗車後にしっかりと水気を拭き取り、融雪剤が付着しないように注意しましょう。これらの対策により、車の塗装はより長く美しい状態を保つことができ、結果として車全体の価値を維持することにもつながります。